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【VUCAとは】企業が意識するべきフレームワーク

新型コロナウイルスは多くの業界に経済的ダメージを与えていますが、流行する前は誰も今のような状況になることを予想していなかったかもしれません。今回のように、将来の状況を予測するのが難しい状態のことを「VUCA(ブーカ)」と呼びます。新たなビジネスが次々と登場している昨今、企業が生き残っていくためにもVUCAに対する考え方を身につけなければなりません。

そこで今回は、VUCAについて解説した後に、企業がとるべき対応を解説していきます。

目次

VUCAを構成する4つの思考とは

VUCA時代に必須のフレームワーク「OODAループ」とは

企業がVUCA時代を生き抜くためには

まとめ

VUCAを構成する4つの思考とは

VUCAとは、以下4つの単語の頭文字を取った言葉です。

・Volatility
・Uncertainty
・Complexity
・Ambiguity

それぞれの単語を解説していきましょう。

1.Volatility

1つ目は頭文字のVを意味する「Volatility(ボラティリティ)」です。Volatilityとは「変動性」という意味の単語で、VUCAにおいて物事の変化が激しい不安定な状態を指しています。

現在、新たな技術やビジネスモデルが目まぐるしいスピードで登場しており、日々情報のキャッチアップをしなければ取り残されてしまう時代です。例えば、最近急速に普及したリモートワークによって、オンライン会議ツールを筆頭として、営業の業務改善を図るツール、社内のコミュニケーションツールなどさまざまなオンラインツールが登場しました。物事の変化についていくためにも、日々新しい情報にはアンテナを張るようにしましょう。

2.Uncertainty

2つ目はUを意味する「Uncertainty(アンサートゥンティ)」です。Uncertaintyとは「不確実性」という意味の単語で、今後も不確定な状況が続くことから先行き不安な状態を指しています。

具体例としては、地震や大雨などの自然災害が挙げられます。加えて、新型コロナウイルスの流行も多くの業界に経済的打撃を与えており、特に飲食業界においては倒産に追い込まれる企業も続出しています。これも不確実性のひとつと言えるでしょう。

3.Complexity

3つ目はCを意味する「Complexity(コムプレクシティ)」です。Complexityとは「複雑性」という意味の単語で、多くの事象が複雑に絡み合った結果、解決策を見つけるのが難しい状態を指しています。

具体的には、日本以外の国で新規事業を始める場合が、複雑性が大きく関わるポイントの一つです。例えば、スマートフォンが普及していない地域へのキャッシュレスを導入しようとしても、キャッシュレスは、スマートフォンを財布代わりに利用するシステムのため、スマートフォンの普及が進んでいない国で導入するのは難しいかもしれません。「国によって価値観や風土が違う」という複雑性があるため、日本で行われているビジネスをそのまま展開するのではなく、別の視点から物事を見つめ直すことが必要だと言えるでしょう。

4.Ambiguity

4つ目はAを意味する「Ambiguity(アムビギュイティ)」です。Ambiguityとは「曖昧性」という意味の単語で、ある物事を確実に解決する手法が存在しないため、本当に解決できるのか曖昧な状態を表しています。

具体例としては、ベンチャー企業への投資や出資が挙げられます。ベンチャー企業への投資は、必ずしもその企業がビジネスに成功するとは限りません。投資するときは、ベンチャー企業で取り組んでいる事業がどのような影響を与えるのか、今後の経済動向と比較したときに波に乗れる企業なのかを判断する必要があります。

VUCA時代に必須のフレームワーク「OODAループ」とは

現在、ビジネス変化が激しいVUCA時代を迎えています。そこでVUCA時代を生き抜くために必要となるのが「OODAループ」と呼ばれるフレームワークです。

4ステップで構成されるOODAループ

4ステップで構成されるOODAループ

OODAループは以下の4ステップで構成されており、それぞれの頭文字をとってOODAと呼ばれています。

・Observe(観察):周りの状況を把握する
・Orient(方向付け):業界内での自社の役割や立ち位置を定める
・Decide(決定):取り組む事業の行動プランを策定する
・Action(行動):プランにしたがって行動する

OODAループの大きな特徴は、周りの状況を把握した上で行動をしていくことです。自社の持ち味だけを伸ばすのではなく、あくまでも業界における自社の立ち位置を認識した上での事業計画が求められます。

PDCAサイクルとの違い

OODAループと似た言葉に「PDCAサイクル」と呼ばれるフレームワークがあります。

言葉は似ていますが、使用する条件や意味が異なるフレームワークのため注意が必要です。PDCAサイクルは、すでに取り組んでいくべき行程が決定している作業の生産性向上のために使用されます。対してOODAループは、取り組むべき工程が決まっておらず、工程について考えていくために使われるフレームワークです。

つまり、OODAループで工程を考え、その後PDCAサイクルで効率的に工程をこなしていく、という流れになります。

企業がVUCA時代を生き抜くためには

企業がVUCA時代を生き抜くためには、以下の4つのことが必要だと言われています。

・業務改善に取り組む
・社内の人材育成
・外部変化をいち早く掴む
・経営戦略の見直し

業務改善に取り組む

企業では、あらゆる変化に対応するためにも、社内のビジネスプロセスを柔軟に変更していかなければなりません。そこで重要になるのが、業務を専門家に外注する「BPO(Business Process Outsourcing)」の活用です。専門家に依頼することで、企業内で取り行っている非効率な業務を排除し、効率的にこなしていけるようになるでしょう。BPOについては、下記の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

関連記事:今さら聞けない!BPOとはどのようなもの?

社内の人材育成

VUCA時代を生き抜くためには、激しい変化にも対応できる人材育成が重要です。

企業としても、社内でビジネス関連の育成に力を入れていき、マネジメントスキルを身につけていくと良いでしょう。変化が激しい時代では、社内で意思決定をできる人材が増えることで、素早く適切に判断できるようになります。

また、下記記事でもこれからの企業に必要な人物像について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:ソサエティ5.0で変わる「人材育成」これからの企業に求められる人物像について

外部変化をいち早く掴む

外部変化とは、世界的に変化している物事のことです。ビジネスでは日本国内の変化だけではなく、世界のトレンドを抑えておくことで、変化に対して柔軟な対応を取っていけます。

ITにおいては、日本国内よりも海外の方が目まぐるしいスピードで新しい技術が登場しています。常に海外のトレンドを把握しておくことで、企業戦略をいち早く策定していけるのです。

経営戦略の見直し

企業の経営戦略は、定期的に課題がないかの見直しが必要です。先述した外部変化を掴んだ上で、現在の経営戦略に足りない点を洗い出すのが良いでしょう。

経営戦略を見直すときに重要な考え方が、企業が行う業務や戦略を根本的に再構築する「BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)」です。 BPRについては下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:どう進める?「BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)」とは?

まとめ

日々新しいビジネスモデルが登場している昨今は、VUCA時代を迎えています。VUCA時代を生き抜いていくための戦略を立てていなかった方は、今回の記事を参考にOODAループの活用や生き抜くために必要な4つのことを実践していきましょう。

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