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世界の通信状況を劇的に変えてしまう! 5Gとは

世界の通信状況を劇的に変えてしまう! 5Gとは

私たちの身の回りでは、さまざまな無線技術が使われています。スマホを使っているときも、無線技術の1つである「移動体通信技術(現在一般的に使われているのは「LTE」や「4G」)」でインターネットにアクセスしています。そして移動体通信技術の最新バージョンが、「5G」です。

5Gは「ドコモ」、「au」、「ソフトバンク」、「楽天モバイル(2019年10月からキャリアに変更予定)」の4キャリアに日本政府より通信帯域の割り当てが行われ、すでに「プレサービス(5Gを体験できるテストサービス)」が開始しています。これから一般に普及していく5Gについてあらかじめ理解しておくことで、仕事の役にも立つはずです。

今回は5Gとは何か、そしてその特徴や導入により実現することなどをご紹介していきます。「5Gとは何か知りたい」、「5Gで何ができるのか知って、将来のビジネスにも役立てたい」という方はぜひご覧ください。

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目次

5Gとは

5Gの特徴

5G導入により実現すること

まとめ

5Gとは

5Gとは「第5世代移動体通信技術」のことです。
その名の通り今まで携帯電話に関係する通信技術は

・1G・・・第1世代移動体通信技術
・2G・・・第2世代移動体通信技術
・3G・・・第3世代移動体通信技術
・LTEや4G・・・第4世代移動体通信技術の系統
・5G・・・第5世代移動体通信技術

という進化をしてきました。

現代ではスマホやタブレットに限らず、「スマートウォッチ」などのウェアラブル機器も移動体通信技術でインターネットに接続するようになっています。つまり爆発的に移動体通信技術を利用する機器が増えています。しかし現行のLTEや4Gだと、同時に接続できる機器に限界があり、将来「IoT(モノのインターネット化)」がさらに進めば、全機器の通信をまかない切れない状況に陥ってしまいます。

5Gは現行のLTEや4Gより進化しており、将来移動体通信技術を使う機器が増えても十分まかない切れる性能を持っています。5Gの普及は、IoTが進む将来をためにも必ず実現しなければいけないのです。

関連ページ:導入で業務効率化や精度向上! ウェアラブルデバイス導入事例をご紹介

5Gの特徴

5Gには、次のような特徴があります。

・超高速、大容量
・多数の機器同時接続が可能
・低遅延

超高速、大容量

5Gは、従来の移動体通信技術と比較して超高速・大容量で通信が可能です。

技術上の最高通信速度は4Gの数十倍に当たる「20Gbps(1秒間に20ギガビットのデータを伝送できる)」にもなります。もちろんこれは想定される最高速度であり、実際の速度は通信環境に依存します。しかしそれを考えても、このスピードは驚異的です。

例えば2時間の映画をスマホから数秒でダウンロードするなど、現在ではありえないような処理が5Gを使うと可能になります。「4K」や「8K」といった映像技術も登場し、インターネット上でやり取りされるデータ量は増加傾向です。将来的に安定してデータ通信を行うためにも、5Gは必要な技術です。

多数の機器同時接続が可能

5Gを使うと、多数の通信機器を同時接続可能になります。

その台数は100万台/平方キロメートルというすごい数になり、この接続台数は4Gの30〜40倍ほどになるというから驚きです。ですから5Gが普及すれば、一般家庭の家電やインフラなどあらゆるものにチップを入れて、インターネット上でさまざまな処理ができるようになります。

社会のIoT化に、5Gは大きな役割を果たしていくでしょう。

低遅延

従来の移動体通信技術だと、どうしてもデータの遅れが発生してしまいます。例えばテレビ電話アプリで電話をするときに相手の声が遅れて聞こえたり、自分の声が相手に遅れて届いたりするのも遅延が影響しています。

5Gでは、遅延を極限まで減らして通信が可能になります。4Gと比較すると約10分の1ほどにあたる1ミリ秒しか遅延が発生しないので、遠距離で機器を操作し、精密な処理を行うときにも利用可能です。

この性質から、従来の通信技術ではできなかったことがビジネスでも可能になります。

5G導入により実現すること

ここからは、5G導入により何が実現するのか書いていきたいと思います。

・スポーツ観戦でVR映像を伝送
・建設現場などで重機を遠隔操作して作業
・あらゆる身の回りの機器をインターネット接続する

スポーツ観戦でVR映像を伝送

現在野球などのスポーツ観戦で、スマートグラスと連携した観戦実験が行われています。

例えば遠い場所にいる友達などと「VR(仮想空間)」アバターを使って交流しながら野球観戦をリアルタイムで楽しむなど、5Gだからこそできるサービスをスポーツ観戦でも提供可能になります。他にもカメラアングルを切り替えながら自分の好きな角度で野球観戦を楽しめたりと、さまざまなことが5Gでできるようになりそうです。

関連ページ:ゲームだけじゃない!VR導入でビジネスに起きる変化とは

建設現場などで重機を遠隔操作して作業

建設現場でも、5Gは活躍してくれます。

例えば災害現場で作業を行うときに遠隔操作で重機を操作しながら、安全に作業できるようになります。低遅延でデータを伝送できる5Gだからこそできることです。このように遠隔操作で精密な作業を安全に行いたいときにも、5Gが活用されそうです。

あらゆる身の回りの機器をインターネット接続する

今後は自宅や企業内で、さまざまな機器がインターネットに接続されるようになるでしょう。そのときも5Gが利用できます。例えば自動車やエアコン、メーターなど、数えきれない台数の機器を余裕で同時接続しながら、確実に処理を実行できます。

特に自動運転などではインターネット接続不良になれば、事故にもつながるので危険です。極力リスクを減らしながら、さまざまな機器をインターネットへつなげるようにするのが5Gです。

世界の通信状況を劇的に変えてしまう! 5Gとは

まとめ

今回は5Gとは何か、そして特徴やできるようになることを解説しました。

超高速・大容量、多数機器同時接続、低遅延、この3つを兼ね備えた5Gは、将来を見据えても必ず必要になってくる技術です。2020年以降には一般的な5G通信サービスが始まる予定ですから、気になる方はそちらもぜひチェックしてみてください。

5Gについて最新の情報を集めて、将来ビジネスにどう活用できるかなど時間のあるときに考えてみてはいかがでしょうか?

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