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デジタル化は止まらない! 2019年のITトレンド予測

デジタル化は止まらない! 2019年のITトレンド予測_1

2018年も残りわずかとなり、各分野での来年のトレンド予測が行われています。中でも急速な進化を遂げ続けるIT関連のトレンドは各界から注目を集めていますよね。ITにより大きく変化したビジネスモデルやライフスタイル。2019年はどのような変化をもたらすのでしょうか?

目次

2018年に続き、バズワードは「デジタル・メッシュ」

加速するAIの活用

没入型テクノロジーによる新しい経験

デジタル社会における倫理観とプライバシーの保護

2018年に続き、バズワードは「デジタル・メッシュ」

アメリカ・ガートナー社が毎年発表するトレンド予測で注目されるキーワード、「デジタル・メッシュ」が2019年も引き続きイノベーションのテーマとなってくるでしょう。デジタル・メッシュとは、スマートフォンなどのモバイルデバイスやウェアラブル端末、家電、車載デバイスやIoTセンサーなどのエンドポイント群で構成された環境です。簡略すると、デジタル世界をつなぐインフラのようなもので、数々のアプリケーションやソーシャルコミュニティ、行政サービスなどが網の目のように張り巡らされた環境をイメージすると良いでしょう。

このデジタル・メッシュに「インテリジェント」が加わり、「インテリジェント・デジタル・メッシュ」(高度な処理能力を持ったデジタルネットワーク)が、さらなる勢力を増していくことが予想されます。では、実際にどのような流れとなっていくのでしょうか?

加速するAIの活用

AIは様々な形でテクノロジーの進化を促してきています。
まずは、徐々に私たちの生活の中でも身近な存在となりつつある、ドローンや自動運転車。また家庭用/業務用のロボットなどを含む、「自律したもの」がさらに存在感を強めていくでしょう。これまで人の手によって行っていたことを自動化するだけでなく、AIにより、これまでよりもさらに高度な動作や自然な会話が可能となります。

そして、ビジネスシーンにおいて大きな変化をもたらすであろうキーワードが「拡張アナリティクス」です。機械学習やAIを組み込んだ分析を指すもので、膨大なデータから高速な分析の自動化を可能にしています。近年のデータ量の増大と複雑化、そして企業側のより緻密で迅速な洞察を求めるニーズに対し、拡張アナリティクス(拡張する洞察)は、多くの企業にとって強い味方となるでしょう。まだまだ利用事例は少ないようですが、すでに身近な存在になりつつもあります。それが会話型ツール。「Amazon Echo」でもすでに拡張アナリティクスにより様々なことに答えてくれます。このような利便性の高まりから、今後はより多くの人がデータ分析をより活用できる環境が整っていくでしょう。

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関連ページ:データ分析を効率化! BIツールの仕組みとは

没入型テクノロジーによる新しい経験

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)の登場は、私たちの知覚に大きな刺激を与える存在です。すでに医療や建築といった現場では活用が始められていますが、今後こちらもさらに広がりを見せていくでしょう。技術研修や建築物の設計モデルなど、現実世界と同じような環境でデータを高度に処理していけることから、業務効率の向上やコスト削減といった課題の解決にもつながるため、企業の導入は益々加速していくことが予想されます。

また、これらの没入型テクノロジーによる経験は、現実世界とデジタル世界をより行き来する自由度の広がりと手軽さを実現してくれるでしょう。このような没入型テクノロジーとAIの活用により、高度にデジタル情報とつながった環境=「スマートスペース」が広がっていくことも2019年のトレンドとしてみることができます。社会インフラをはじめとする、デジタルワークスペースやスマートホーム、コネクテッド工場といった各企業や施設、環境が双方向につながり、最適にコントロールされるケースもさらに増えていくでしょう。

加えて、現実世界の情報をIoTなどを利用してリアルタイムにデジタル空間内に再現する、「デジタルツイン」も、多くの企業が導入を進め、ビジネス戦略に大いに活用するようになるでしょう。例えば、2018年のFIFAワールドカップロシア大会で使用された「Electronic Performance & Tracking System(EPTS)」。このシステムにより、試合の進行だけでなく、選手のフィジカルコンディションなどの複数の要因をリアルタイムに分析にかけられ、迅速に的確な采配を下せることができました。これは、より重要性を増すスピード経営においても、大いに活躍してくれる存在となることでしょう。

関連ページ:ゲームだけじゃない!VR導入でビジネスに起きる変化とは

デジタル社会における倫理観とプライバシーの保護

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経営のほとんどがデジタル化され、ネットワークでつながることが進む中、企業にとってより重要性を増すものが、「信頼性」です。顧客やステークホルダー、従業員といった企業に関わる全ての人から信頼を受けられるような企業努力がより大きな課題となっていくでしょう。プライバシー保護の規定、セキュリティ対策などの課題に対し、「正しい選択」や「正しい行い」を常に議論し、誠実な経営を行っていくことの必要性を多くの企業や個人、政府機関や組織が改めて感じることとなるでしょう。

2019年も次々と革新的なテクノロジーがビジネスや生活を大きく変えてくれると期待されます。デジタルとリアルの距離がより近づく中で、倫理や信頼といった人間的な部分が課題となっていくことは、ある意味、成熟期を迎えつつあるのかもしれません。

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